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歪み修正

2011/08/08(Mon) 20:36

SN3Q0001_20110808195553.jpg

昨日溶接が終わったスクリューの歪み取りです
いや~、日中は日差しが暑いですねー!
夏場は水を使うと気持ち良いのですが、この日差しが歪み取りに悪さをします

昼間の直射日光が当る場所にシャフトを放置すると、太陽光の熱でシャフトが伸びてゆがんでしまうんですよ


何もせずに太陽光の当る場所に放置して、シャフトの両端にダイヤルゲージを当てて水をぶっ掛けるとダイヤルの針がググググッと動きます

そんな場所でシャフトの歪みを取ろうものなら溶接で曲がったのか太陽光の熱で伸びているだけなのか判別がつきません

なのでこのぐらいのシャフト長になってくると時間帯を選んで歪み取りをしなくてはいけません






SN3Q0002_20110808195553.jpg

焼いて水を掛ける前に先ず何処がどのように歪んでしまったのかを見極める必要が有ります
闇雲に焼いたって真っ直ぐになりません

短いには何処がどうなのか記憶出来ますが、長くなると途中で「あれ?」ってなります
先ず真っ直ぐに張った糸から距離を測定してシャフトに書いていきます








SN3Q0003_20110808195551.jpg


後は何時もと同じ手順で焼いて水掛けての繰り返し
でもこのサイズの重量になると自重で相当な力が掛かっているので短いシャフトと同じ感覚で焼いて水を掛けると予想以上にキテしまいます

それを考慮に入れて焼加減や水を掛けるタイミングを調整してます

これだけ長いと組み立てるのも大変
同じくばらすのも大変
もしも真っ直ぐになっていなかったりして再びばらさなけりゃいけない事を考えるだけでゾッとします

それと歪み取りで大よその測定をするのはシャフトなんですが、大事なのはシャフトよりも羽の外側の通りです
極端な話しシャフトが蛇みたいでも羽さえ通っていればケースと干渉する可能性は低いとも言えます
(でも蛇行するシャフトはみっともない!)

それを調べるのは簡単、羽に当るギリギリのラインで糸を張って、回して糸が動けば通りが出ていない証拠
当然パイプ本体だって元々新円じゃないのでその辺は考慮しないといけません

(短い場合には旋盤で仕上げるって方法も有りますが、シャフトが蛇行しているとホッパー側から覗いた時にヤハリみっともない)


パイプの通りは出て両端のフレも収まった後に羽の通りを出す場合には、当る部分をサンダーで下ろして直します
シャフトが真っ直ぐになっていると羽が糸に引っかかる部分は殆ど無いのですが、大事を取って全てキレイに仕上げます(何か有ったら困るの自分だし)
コレでケーシングと干渉するのならば原因はケーシング本体に有ると言えるでしょう
もしもシャフトに確信が持てなければ、干渉した際にどちらが悪いのか原因特定が困難になってしまいます
リスクは少なければ少ない方が良い、何事も原因特定は消去法以外に道は無いので近道をしたければ面倒でも最初から原因を作らぬ事
これがこの仕事に就いて僕の学んだ教訓です
でも人生は遠回りばっかりしてます、人生は蛇行だらけ

因みに僕はスクリューの専門家じゃ有りませんのでウンチクはサラッと聞き流して下さい。
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Category:仕事

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2011/08/08(Mon)21:48

ケーシングとのクリアランスはどれぐらいなんでしょうか?

こんなに長いスクリューの歪みときちんととるなんて、さすがですね~!

うちではやっていない事だけに、素直に尊敬いたします!

でも、これで仕上げにバフ研磨したりすると、その熱でまた歪んじゃいそうですね(笑)

仕上げは焦げとり程度なんでしょうか?

お疲れ様でした!

名前:ごう (URL) 編集

2011/08/08(Mon)22:19

ごうさん

お久しぶりです~
今回のフィニッシュは酸洗仕上げです
サニタリー関係では#300~600で、電解研磨仕上げまで色々とやってますが、不慣れな研磨屋さんに出すと研磨の熱で歪ます所も有りますね
でもウチが出している研磨屋さんはかなり上手で薄板関係でも最小限の歪みに抑えてくれます
今年の初め頃に作ったタンドラのバンパーガードを研磨してくれた所ですが、僕はここの社長さんの腕前にほれ込んでます
とにかく上手いです
なんせ製品に命を吹き込む最終仕上げをする所は信頼の有る所にしか出せませんね

名前:akai (URL) 編集

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