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修理

2015/09/06(Sun) 09:49

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みなさんこんにちはjp-akaiです
今回はバイクではなく俺の裏の顔(?)と言うか本職と言うのか解りませんが
サニタリー式ロータリーバルブの修理のついでに仕様変更です

ちょっとだけ話が脱線しますが「akaiさんは何屋さんなんですか?」との質問を良く頂きます
正直な話自分でも俺って何屋なのか良くわかりません
ジャストプランニングの時にも良く聞かれました「ジャストさんて何屋さんなの??」
これまたぶっちゃけ、勤めてる会社の一応工場長でありながら「解りません」としか答えられませんでした
そんなよく分からない所に長く勤めていたのでその変な体質から抜け出す事が出来ません><
まぁ一つ言えるのは浅く広くそこそこ無難にこなす機械製缶屋なのかな?





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それで今回のブツは、ジャストプランニングが飛ぶ鳥も落とすが如く勢いに乗っていた10数年前に、俺がまだ旋盤やフライスも少し触れるかな?って時に作ったロータリーバルブです

しかしまぁ社長はよくもこんなモンを俺に作れと言ったもんだ
今でこそ旋盤もフライスもなんとなく使えるようになったけど、コレ作った当時はまだやっとこさ旋盤やフライスを操作出来る程度だったんだわ
それどころか溶接だって今よりも、もっと下手糞でブロー出しまくりだった><

でも作れと言われたら何としても作るしか無かったんだけど、こんな物ばかり担当していたお陰でいっぱ勉強できたなぁと思う
今でも大した腕は持っていなのでえらそうな事は言えないのですが、人間はチャレンジしてイッパイ失敗してそれを乗り越えなくてはいつまでも成長する事が出来ないだろう
チャレンジするチャンスを沢山くれた社長に感謝している


とまぁ長々と語ってしまいましたが、この懐かしいロータリーバルブを高所から落としてしまいフェルールをへこましてしまったので修理してほしいとの依頼です



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しかしまぁへこましたってレベルじゃねーぞ
一部完全変形ってお前はトランスフォーマーか

フェルールはもう使えないので切断するんだけど、切断前にソコソコは修正しておかないと後が大変そうだ





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とりあえずなんとなくだけど断面を丸に近づけたので切断ラインの罫書きを入れる


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切断完了

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うゎ、何この断面
嫌過ぎる
先ほど油圧ジャッキで内から押し出してコレ



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後はハンマーと当てビシで地味にたたき出して修正


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新品のフェルールをゲージに使って丸の確認


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曲がってるなぁー
これ見たらナメコの口を思い出した
それとマニアックなネタかもしれないが川越シェフ
このネタ解る人は重症



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そして新たに付けるのはフェルールじゃなくて150Aのパイプ
排出に150Aのシュートアダプターを取り付けて使うので、あえてフェルールにアダプター付けるぐらいなら直でシュートにしたほうが部品も減らせるし洗浄も少し楽になる



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150Aのパイプを切りっぱなしだとキャンパスシュートが滑って抜け落ちるので、それを防止する溝を切る
でもね、この大きさに対してこの薄い肉厚
旋盤のチャックにしっかりと掴もうもんなら変形して潰れてしまう
だからってやんわりと掴むとスリップして削れないし、もし刃物が変にかみ込むとワークが飛ぶし、またトランスフォームされては非常に困るし危ない



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それを防止するのに内側の対角3点に内張りジグを入れてガッツリ掴む
これは色々な使い方をするのでセンターにベアリングを圧入しているが、基本センターのディスクに対角120度でM8~10のタップを立てて、そこに先端を軽く丸めたボルトを取り付けているだけ
何種類かのディスクを作っておけば後はボルトの長さを変えるだけで色々な径に対応出来るので便利


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それプラス特大傘ペンでセンターを押さえ込むと完璧




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段取りが終われば削るのは意外と早い
抜け落ち防止の溝を切って完成




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今更ながらロータークリアランスが気になった
嫌な予感的中
ケーシングとローターがせってる
ロータリーバルブの羽クリアランスって最大でも0.5mmだったり、精密なヤツは0.1や0.2だったりするものだ

これのユーザ様の使い方は、空輸での使用を前提とせず定量供給機的な使い方がメインで、日常の洗浄を楽なようにクリアランスをかなり広げた仕様になっているのだが、落下の衝撃はケース全体に及んでいるみたいだ


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自分的本音を言えば、もう駄目だから新しく新規で作らせてと言いたいのだけど
安いモンじゃ無いし、担当者の人の立場もあるので何とかせにゃならん




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羽の外周もガビガビだったので軽く一皮めくって整えて

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あんま削ると他の部分が超スカスカになって粉がダダ漏れで使い物にならなくなってしまう
後はリューターで当たる所を様子を見ながら少しずつ削り下ろして微調整


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で、何とかなったので先ほどの溝を切ったパイプを溶接

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研磨から上がってきてピカピカに生まれ直した
光沢の加減で溶接部分がへこんで見えるが、実は逆に本体のパイプをたたき出してフレア状態にしてパイプの直径同士を合わせている


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最初のぼろぼろの傷だらけが嘘のようだ
研磨屋さんの腕が悪いと仕上がりが最悪
ぶっちゃけ俺がヘタでも研磨屋さんが上手ければキレイな品物に・・・・



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納品前の最終チェック


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元ガビガビのクタクタだったローター
再仕上げをしてキレイになりました



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ごっつんこしていたクリアランスも無事に修正


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ラストにフタを取り付けてクリアランス確認



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作業終了
コイツあと何年ぐらい使われるのかな?
実はコイツのギヤードモーターは既に生産が終了していて新品の入手が不可能な状況
でもま、アダプターさえ作れば何とでもなるんだけどね、この辺はバイクと一緒、その気になれば大抵は何とかなる


世の中には色々な物が有る
それは必ず誰かが何かしら手掛けている
ひょっとして目の前に有る何かは、その手掛けた本人はすでにこの世には居ないかもしれない
しかしその物は来る時が来るまではそこにあり続けるのだろうね
いつか俺はこの世から居なくなっても、手掛けた物のいくつかは残り続けるのかな?







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テーマ:カスタム ジャンル:車・バイク

Category:仕事

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2015/09/07(Mon)22:52

さすがです!
勉強になりました

名前:くへどん (URL編集

2015/09/08(Tue)08:28

くへどんさん
おひさしぶりです
機械加工は奥が深いので面白いです
でもどれだけ本気出して頑張ってもマシニングや複合機の足元にも及ばないのが悔しいです

名前:akai (URL) 編集

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